KEIFUの徒然
(つれづれ)BLOG


             スタートに寄せて

        

 日常生活で出会った、面白かったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、感動したこと、うれしかったこと・・・
 そんなとりとめのない1日、ひと時を歳時記にのせて、  まさに気まぐれに、つれづれなるままに書き記したいと思います

KEIFUDoのお知らせ


   
  


ご感想・お便り




 

2006年4月25日(火)
大空も見えず若葉の奥深し                  北  枝
  
   桜の季節は足早に去り、新緑の季節がやってきた

    何年か前、渓流釣りの帰り和歌山県の護摩壇山

    からみた新緑の大群落はまさに圧倒されるようで

   
   
今も印象に残っている揚句にはそのイメージが

    あったので書いてみた。身近にあるような色である

    緑もこれだけスケールがあると、なにか空恐ろしく

    なってくる。

    谷川俊太郎の詩に次のようなものがある。


   「何かしら異なっているのだこの緑という色は。
   
別世界からもたらされたのだ、突然何の前触れも
    なく押し入ってきたのだ、おそろしい生命に満ちて
    むんむん匂い立っている。この星にはじめて緑が
    はびこったとき、私たちは生まれていなかった。

   
この星が緑におおいつくされるとき、私たちのすべ
    ては廃墟。緑から目を放すな。」


   緑もまた深くて神秘の色である 
2006年3月2日(木)
山笑ふみづうみ笑ひ返しけり                  大串 章
たんぽぽに普通列車の速さかな                奥坂まや     
 
           
 
  「山笑ふ」とはこの時期よく使われる表現。

  
雪がとけ、草木の新芽や花が萌え出でようとするさま

  これだけでもなんとなくイイ気分になれるのに「みづ

   うみ笑い返しけり」とはなんとスケールの大きい句では

   ないか
もう一方の句は幼い頃の原風景そのもの

  
春の一日、夢中でヒバリや蝶などを追いかけたレンゲ

   やタンポポの咲く田園を横切る線路。遮断機も警報機

   もないあぜ道に「注意1秒けが一生」という立て札だけが

   立てられた踏み切りともいえない場所
ふと目を上げる

   と突然轟音とともに列車が近づいてくる。その迫力に圧

   倒されただ呆然と立ちすくむ
映画のワンシーンのよう

   だ。いまこんな体験ができるところは極めて少ないだろ

   う。昔はよかったなんていうほどトシ喰っちゃいないケド

   こんなことを考えるのも春のせい?



2006年2月8日(水)
またが来たことは来た鰐の顎                池田澄子
  3月初めのロードレース出場のため
  
  トレーニングを始めている。わずか5キロ

  程度だが、必死に走っても以前の軽く流し

  ていたタイムに追いつかない。原因はわか

  っている。数年間のブランクが最大のもの

  だが
自分は妙な体質で運動をしていな

  いと食べる量が減ってやせてしまう。トレ
  
  −ニングをすると腹が減って大食になり太ってしまうのである。走っていて体の重いのを

  自覚するがいつものことなので、そう気にはしていない。しばらくすると体が出来てくる

  ハズ・・・
 ひょっとしてトシのせい?     揚句とはなんのつながりもないがとても面白い

  句なので書いてみた

2006年1月21日(土)
公魚の寄るさざなみや雪晴るる                 古橋桂花

          余呉湖のたたずまい

  地球温暖化が言われて久しいが、

  なぜか今冬は記録的な大雪と低温。

  気まぐれな天候に悩まされる地域も

  多いことだろう。

  数少ない真冬の楽しみはスキー&

  ワカサギ(公魚)釣
り。十数年前は

 
 近郊でのスキーはやがて雪不足で

  出来なくなるという話であったがゲレ
   ンデにはたっぷりの雪。それに比べてスキーヤーの数はかなり少なく営業が成り

   立つのかと余計な心配をする。またスキーを履いているのは多くは中高年か小学

   生以下で90%がスノーボーダーである。そのボーダーもここ2、3年は激減してい

   るとは、さるスポーツ店主の弁。若者はインドア志向なのだろう。

   さて一方のワカサギ釣りのほうは、低水温が幸いして魚の活性が高く、好調であ

   った。北国の湖よろしく氷(と言っても薄氷だが)を割っての釣りも体験できた。それ

   に日が高くなると湖面をおおった氷が溶け出し、 といったような表

   現のしがたい音もきかれオホーツク海の流氷の100分の1くらいの雰囲気も味わ

   えたようだ。      それにしても・・・釣り立てのワカサギの天ぷらは、ウマイ。

2005年12月23日(金)
人肌に温むやタスキ暮れの駅伝            KEIFU自詠
    
       駅伝に出場したこの時期の例に漏れず、皆忙しくメンバーが

        足りない
そこで1人で何回も走る豪のものもいる。 そうかと思

        えば、サンタクロースの格好して走る者もいたりしてバラエティ

        に富んでいる
駅伝やマラソンは冬のものなので当然季語にあ
     
        ると思ったら、意外になかった。仕方がないので自分で詠んでし

        まったが、全く俳句の体をなしていない。

        駅伝のタスキは身につけて走るので当然体温は移るだろうが、

        それに加えて 「それぞれのランナーの思い」が込められていて

        暖かい、と、感じたい。 しばらくぶりのランニングで、遅れてやっ

        てくるようになった筋肉痛も古い友人のように懐かしんでいる

    
  
2005年12月15日(木)
熱燗に応へて鳴くや腹の虫              日野草城

 熱燗の恋しい季節になった。最近はあまり
 
 きかれないが
「五臓六腑にしみわたる」

 という言い回しは、まさに今頃の燗酒を飲ん  

 だ時に発すればぴったりではないか。

 五臓は漢方でいう肝臓・心臓・脾臓・肺臓

 腎臓。なぜ膵臓が入らずに脾臓なのかは

 置いといて、六腑って?大腸・小腸・胆・胃
 
 三焦・膀胱とのこと。三焦ってのがよくわか

 らない。しかも上焦、中焦、下焦に分かれる
 
 らしい。 どうも「腑に落ちない」。 句の腹の

 虫はいったいどこで鳴いているのだろう。

 ああ、 モツ鍋で一杯やりたくなってきた。

2005年11月14日(月)
身のまはりはだらけみんな咲いている       種田山頭火






 11月の野山は好きな風景である。

 野道を行けば枯れ草色を中心とし

 て、常緑草本の緑が落ち着いた背

 景をつくり、徐々にもみぢする低木

 のあざやかな赤や黄がほどよいア

 クセントをつけている。そしてつやや

 かな、とても良い質感の木の実。

  これらを画家はキャンバスに表現

 するだろう。音楽家は五線譜に、

 詩人は言葉をみつけるだろう。

  モノクロでありながら、観るものに

 風景や色を感じさせる、  そんな

 書がかけたら
・・・・ 
2005年10月20日(木)
釣や不二暮れそめて手を洗ふ        水原秋櫻子
 
 
釣りは鯊(ハゼ)に始まり鯊に終わる。そりゃ鮒だろうとい

 う声が聞こえてきそうだが、海辺で育ったものにとっては

 鯊なのである。もっとも始まりはそうでもまだ終わったわけ

 ではないのでひょっとすると鮒で終わるかもしれないが。

 幼い頃、父に連れられて秋の1日を鯊釣りに興じた思い出

 は忘れがたく、最近はもっぱらアマゴやらイワナなどの

 渓流づりに出かけることが多いが、年に一度は必ず日が

 傾くまで鯊とたわむれている。

 そして帰り道、秋の夕暮れの中、その満足感と虚脱感は、

 いくつになっても深く胸にしみる。

 さて、大人になってからは、そのあとさらにお楽しみがある

 釣った鯊を料理して一杯やるのである。これもまた無上の

 喜びでいつもながらついつい過ぎてしまうのである。